大佛次郎や吉川英治ら、多くの文豪を輩出してきた神奈川県。川端康成、夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子らも鎌倉や湯河原・箱根を愛し、名作を生み出しました。令和の時代を迎えても、遠野遥さんや宇佐見りんさんら、神奈川で青春時代を過ごした新時代の旗手が文学界をリードしています。
神奈川新聞社では過去50年、県内在住・在勤者を対象に「神奈川新聞文芸コンクール」を開催してきました。神奈川文芸賞は同コンクールを刷新したものです。応募資格を県外にも広げ、神奈川にちなんだ作品を募集テーマとすることで「文学の生まれる場所」としての神奈川を全国に打ち出します。
短編小説の審査員は若手作家の代表格である朝井リョウさん、現代詩の審査員は大学教授として後進の指導にあたる蜂飼耳さんです。次世代の書き手を発掘し、新鮮で個性的な感性が集う場を目指します。(神奈川文芸賞は隔年開催を予定しています)
400字詰め原稿用紙29~30枚(11600~12000字)/1人1編/賞金は大賞1編30万円、準大賞2編各10万円/神奈川の文化・歴史などに取材した作品、神奈川が舞台となった作品。ジャンル不問/居住地・年齢不問
1編40行(400字詰め原稿用紙2枚)以内/1人2編(1編のみは無効)/賞金は大賞1編10万円、準大賞2編各3万円/1編は神奈川に関連した作品、もう1編は自由テーマ/居住地・年齢不問
25歳以下を対象とした「U-25小説部門」では、小説を書くトレーニングとしても用いられる、落語の「三題噺」形式で創作に取り組んでいただきます。この部門では神奈川新聞読者組織「かなとも」会員や一般読者による審査を行います。
400字詰め原稿用紙9~10枚(3600~4000字)/3つの題材「ランドマーク」「海」「翼」を使った青春小説/1人1編/賞金は最優秀賞(1編)10万円、三菱地所横浜支店賞(1編)3万円+副賞:ロイヤルパークホテルズ ギフト券5万円分(変更の可能性あり)/居住地不問/2022年4月1日現在で25歳以下であること
ランドマーク
海
翼
小説家。1989年、岐阜県生まれ。2009年「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年、「何者」で第148回直木賞受賞。14年「世界地図の下書き」で、第29回坪田譲治文学賞受賞。21年、横浜市などを舞台とした最新作「正欲」で第34回柴田錬三郎賞を受賞した。
質はひとまず置いておいて、とにかく書き終え続けること。一緒にがんばりましょう。
詩人・作家。1974年、神奈川県生まれ。2000年、詩集「いまにもうるおっていく陣地」で第5回中原中也賞を受賞。小説、エッセイなどでも活躍し、立教大学文学部教授も務める。著書に、詩集「食うものは食われる夜」(第56回芸術選奨新人賞)、「顔をあらう水」(第7回鮎川信夫賞)、小説「紅水晶」「転身」など。
書くことによって新しい景色が見えてくるはず。まずは心のままに表現してみてください。
郵送/〒231-8445横浜市中区太田町2-23 神奈川新聞社文化部・神奈川文芸賞係。封筒の表に応募部門を明記。複数の部門に応募する場合、封筒は別にして下さい。
Web応募/2022年4月1日から6月30日まで下記より応募いただけます。
神奈川文芸賞事務局(神奈川新聞社文化部内)
☎045(227)0200=平日午前11時~午後5時
神奈川県、横浜市、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、県立神奈川近代文学館